札幌の総裁候補街頭演説会に3000人
安倍、谷垣、麻生3候補とも
北海道への思いひときわ






 9月8日に告示され自由民主党総裁選挙の候補者街頭演説会が9月13日午前11時半から札幌市大通西4丁目を会場に開かれました。会場には開会1時間以上も前から続々と人々が集まり、定刻には3000人もの党員・党友・一般道民らでぎっしり埋まりました。
 この日は北海道特有の秋晴れに恵まれ、天高く青空が気持ちよく広がり、党本部広報車「あさかぜ号」の高いステージの上で顔をそろえた安倍晋三官房長官、谷垣禎一財務大臣、麻生太郎外務大臣も晴れやかな表情。
 伊達忠一自民党道連副会長(参議院議員)が開会の挨拶をしたあと、自民党総裁選挙管理委員会の臼井日出男委員長(衆議院議員)が、「この選挙は単に自民党総裁を選ぶのではなく、事実上、日本の総理大臣を選ぶという重要な選挙です。党員・党友は言うに及ばず広く国民の皆さまに、三候補の新しい日本づくりへの決意をしっかり聞いていただきたい」と述べました。 
 次いで立候補届け出順に一人15分の持ち時間で、政権構想の一端や北海道に対する思い、そして次の日本を担う決意などをそれぞれ力強く訴えかけ、盛んな拍手や声援を受けていました。
 トップバッターでマイクを握った安倍候補は、「北海道の素晴らしい自然や地球環境を守っていきたい」、「可能性の大きい北海道を道州制のモデルとして特区を推進し、北海道から地方主権の実現に向けた発信をしていく」、「安心でおいしい食物を提供している北海道の農業、漁業がより振興されるよう力を入れたい」、「教育改革は待ったなしの重要な課題であり、教育基本法の改正に全力を注ぐ」、「経済発展を促し、持続的な社会保障制度の確立に努める」、「北方領土問題の解決など外交にも力を入れるほか、地域でも外交でも主張すべきはきちんと主張できるあらゆる立場の主権の確立を目指す」、「活力とチャンスに恵まれ、優しさにあふれた美しい日本をぜひつくっていきたい」などと語りました。
 二番手の谷垣候補は、「北海道はフロンティアの大地だが、閉塞感を打破するため古い秩序を改革し破壊した小泉政権のあとの政権の役割は、まさにフロンティア精神によって新しい日本を構築することである」、「地方財政の確立、北海道新幹線の早期実現などによって地域の活性化に全力を上げる」、「年金をはじめ社会保障を安定的に維持し、子どもや孫の世代にツケを残さないため、福祉目的の消費税10%への引き上げを決断すべきだ」、「子どもを地域で温かく守り育てる社会の再構築をしていかなければならない」、「日米安保を機軸にしながらも、日中、日韓の関係を改善するため靖国参拝は避けたい。アジアのリーダーとしてアジア外交の立て直しに全力で取り組む決意だ」などと述べました。
 最後に麻生候補は、「うまいお米ができ、野菜や魚介類なども北海道産のものが外国にまで行って高く評価されている。第1次産業も知恵と努力でいくらでも伸びることができる」、「道内の中小企業でも世界の7,8割のシェアを持つ優秀な技術がどんどん育っている。北海道は実に多くの可能性に恵まれていることに誇りを持ってほしい」、「札幌では厄介者の雪を逆手にとって雪まつりという世界的なイベントに育てた。そのように地域でも国でもその経営においては前向きで建設的な発想や努力が極めて重要である」、「例えば光通信など情報通信など新技術の普及をライフライン、あるいは社会基盤として公共工事で整備する必要がある。必要な公共工事は必ずやることが大切だ」などと訴えました。
総裁選挙は、19日に党員・党友投票、20日に議員投票と党員・党友、議員投票の開票が行われ、新総裁を決定する段取りになっています。

 




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