高橋政調会長、原田議員会幹事長が視察

京極町の硫酸ピッチ不法投棄現場で事情聞き取り


 自民党道連の高橋定敏政務調査会長と原田裕道議会自民党道民会議議員会幹事長が8月10日午後、京極町の産業廃棄物不法投棄現場を視察しました。
 現場は、名水で有名な「ふきだし公園」から600?離れた採石現場で、7月中旬に有毒な硫酸ピッチが詰め込まれたドラム缶が土中から大量に発見され、問題になっていました。
 これらは違法に投棄されたもので、犯人などはまだ捕まっていませんが、問題のドラム缶はすでにすべて掘り出され、汚染土壌の除去なども行い、十分な安全対策を講じたうえ、現場近くに一時保管されています。また、現場は立ち入り禁止の措置が取られています。これまでの道や町の調査でも近くに水質、土壌、植物などへの汚染などの異常は認められていませんが、今後の処理対策などが懸案となっていました。
 高橋政調会長、原田議員会幹事長は、現地入りと同時に山崎一雄京極町長や後志支庁の担当者らから不法投棄の経過、周辺環境調査の結果、危険な硫酸ピッチ入りドラム缶や汚染された土壌の安全保管状況などについて説明を聞いたあと、今後の対策について十分に要望を聞きましたが、二人は周辺環境汚染ばかりでなく、人体にも健康被害を及ばしかねない悪質な不法投棄に怒りをあらわにしていました。
 自民党道連としては、周辺環境汚染防止や硫酸ピッチの処理問題などについてさらに調査を進め、予算措置なども含め次期道議会に向けて検討することにしています。
 硫酸ピッチは、灯油とA重油から濃硫酸などを用いて軽油を密造する際に発生するタール状の硫酸混合物で、硫黄分やアスファルト質を含みます。強酸性で、人体に直接触れると肌がただれたりし、水が混じると亜硫酸ガスを発生し、これを吸い込むと呼吸器系に障害がでます。密造は、軽油取引税の脱税を目的に行われており、その過程で発生するのが硫酸ピッチで、背後に暴力団も絡んでいることが指摘されています。







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