三、公安問題について

一、会計担当者職員の不祥事について

 米田議員 新生警察本部として改革が進んでいる中での不祥事だけに誠に遺憾。本部長の認識を伺いたい
 
樋口道警本部長 極めて遺憾で、厳粛に受け止めている。前渡資金支払い事務の管理体制の甘さを突かれたものであり、再発防止に向け職員倫理教養などの実施を示達し、また、支払い事務手続きを複数職員に分担させるなど内部けん制の充実・強化を図った。さらに、取引業者に直接確認するなど多面的な厳正なチェックをしている。
 米田議員 不祥事が絶たないことは、資金前渡取扱者の資質もさることながら、財務検査も含めその仕組みに直改善の余地があるのではないか。
 
高橋知事 監査委員会に監査をお願いし、その結果に基づき内部けん制をより徹底するよう道警を含む関係部局に改めて通達の趣旨を徹底、財務検査の強化を検討していく。

共同訓練の成果と今後の訓練方針は
二、治安出動にかかわる共同訓練について

1、成果等について
(1)訓練内容と成果について

 米田議員 道警と陸上自衛隊北部方面本部による全国初の治安出動にかかわる共同実働訓練の内容とその成果について伺いたい。
 
樋口道警本部長 舞台輸送、現地共同調整所の設置、共同検問、通信などの訓練を実施したもので、成果として連携の重要性を改めて認識したほか、相互の理解が一層深まり、任務分担、連携要領がより明確になったことなどが挙げられる。

(2)訓練の一部が非公開となった理由について
 米田議員 道民の協力が必要なことを考えるとむしろ積極的に公開すべきではなかったか。
 
樋口道警本部長 訓練の具体的内容や態勢などが明らかになると、テロリストが対抗措置を講じることの懸念があり、一部非公開とした。

(3)今後のテロ対策と訓練の方針について
 米田議員 今後、どのようなテロ対策を推進し、どのような訓練を行っていくのか。
 
樋口道警本部長 政府の「テロの未然防止に関する行動計画」に基づき、テロ関連情報の収集と分析の強化、関係機関との連携した水際対策の推進、原子力発電所などの重要施設や公共交通機関の警戒警備の徹底などの施策を着実に実施するとともに、生物・化学テロ、ハイジャック、人質立てこもり事案などの事態の発生を想定し、実践的な訓練を反復実施していく。

2、協議会の設置について

 米田議員 この機会に知事が主宰し、関係機関による「テロ対策のための協議会」を設け、役割分担を明確にするなどテロへの備えを強固にするべきと考えるがどうか。
 
高橋知事 道民の生命、身体、財産を守ることは道の重大な任務であり、照り対策全般についてすでに設置している関係機関との検討委員会を活用するなど適切に対処する。

影響ある過剰反応にどう対処していくか
三、個人情報保護法について

1、成果等について
(1)訓練内容と成果について

 米田議員 個人情報保護法の全面施行に当たり、警察活動に支障を及ぼすような過剰反応が見られるが、その現状と今後の対処方針を伺いたい。
 
樋口道警本部長 民間業者や自治体などから、個人情報の提供を拒否されるケースが散見されたことから、全道の警察で調査したところ拒否は60件あったことが判明した。個人情報の照会は、刑事訴訟法に基づき行っており、閣議決定で報告義務を伴うものであることが明確になっている。拒否の背景には法規定に対する誤解や解釈の不知があり、今後とも関係機関、団体に捜査への理解と協力を求め、適正な法解釈の説明を尽くしていく。