4、教育問題について

(1)高校教育ビジョンについて
 
柿木議員 公立高等学校適正配置計画の新たな指針づくりに当たって、まず高校教育ビジョンを示し、その上に立って策定すべきだ。
 
相馬教育長 有識者で構成する「検討会議」を設置し、ご議論をいただきながら高校教育のあり方や適正配置を検討する。

(2)新たな指針づくりについて
1、私学との協調について
 
柿木議員 指針づくりについて特に配慮すべきことは、私立高校との協調である。どう対応していくか伺いたい。
 
相馬教育長 公私の果たす役割や地域の実情など、総合的な観点から検討することが大切。私学関係者のご意見も十分伺いたい。

2、スタート時期について
 
柿木議員 実態との乖離を考えると、新たな指針は1年でも早くスタートさせるべきだと考えるが、どうか。
 
相馬教育長 平成18年度末をめどの策定する考えだが、早期に実施することが求められるものについては、できるものから取り組んでいく。

(3)生徒による授業評価について
 
柿木議員 生徒による授業評価は、東京都などで導入しているが、生徒の学習意欲や教員の指導力向上、さらには学業不振による中途退学者の減少につながるものと期待されている。北海道においてもモデル試行の考えはないか。
 
相馬教育長 北海道学力向上フロンティアハイスクール奨励校で実践研究を進めている。これらを支援するほか、その実践例や成果を広く紹介するとともに、校長会に働きかけるなどして生徒による授業評価が広く行われるよう授業の改善・充実の一層努める。

(4)英語教育の充実について
1、道立高校などでの取り組みについて
 
柿木議員 文部科学省の行動計画に基づいて、道立高校ではどのような取り組みを行っているのか。また、小中学校の取り組みついて、市町村教委にどのような指導・助言をしているのか。
 
相馬教育長 6圏域に道立高校一校を北海道イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールに指定して実践研究を推進し、その成果の普及に努めている。英語担当教員の研修を通じて指導力の向上も図っている。各市町村教委に対しては情報提供や合同研修を行うなど積極的に対応していく。

2、小学校での取り組みについて
 
柿木議員 小学校を対象とした文部科学省の英語教育モデル指定について、どう取り組む考えか。
 
相馬教育長 国の動向を見極めながら、推進地域の指定に向け積極的に取り組んでいきたい。

(5)北海道スポーツ賞の特別表彰について
 
柿木議員 今回のアテネオリンピック女子柔道70L級において、金メダルを獲得した旭川出身の上野恵選手に北海道スポーツ賞の特別表彰を行うべきと考えるが、見解を伺いたい。
 
相馬教育長 感謝と賞賛の意を込めて特別表彰を行う方向で検討してまいりたい。

5、捜査用報償費問題について
 1)不適正な執行について
 
柿木議員 不適正な執行が、全道的に慣行的、組織的に行われてきた理由、背景について、改めて本部長の見解を聞きたい。
 
芦刈警察本部長 取扱者の理解不足や、予算執行が捜査活動の効率性、機動性を考慮し現実にやりやすいようにするほか、部外との交際経費、捜査員の士気高揚などにしようするため月初めに一括交付したり、別の経費に流用したり、支出実態と違う支出関係書類が作成されていた。
 2)監査への協力について
 
柿木議員 全容解明のためには監査委員に対して、真摯に誠意を持って対応することが不可欠である。どう対応する考えか。
 
芦刈警察本部長 監査が円滑、的確に行えるよう特段の配慮をしているところであり、犯罪捜査、被疑者逮捕などの責務遂行に重大な支障のない限り監査に協力している。協力者からの聴取については、監査委員の要請に応じ、個別、具体的に検討してまいりたい。
 3)特別監査結果について
 
柿木議員 道警の全部署を対象に、悉皆による特別監査を実施しているが、最終的な監査結果は、いつごろ報告できるか。
 
徳永代表監査委員 実地監査報告を10月中旬までに終え、12月上旬をめどに結果を報告したい。
 4)確認的監査について
 
柿木議員 知事は確認的監査の対象、時期などについて明確に指示すべきと考えるが、見解を伺う。
 
高橋知事 道警察の返還額確定の結果が明らかにされた段階で、速やかにその妥当性を監査委員において確認していただきたいと考えている。
 5)返還額などの決定について
 
柿木議員 返還額の決定や変換の方法については、確認監査を踏まえて最終的には予算執行者である知事において決定することのなると考えるが、どうか。
 
高橋知事 最終的には私が判断する。