学力テストは局単位で公表を


2、教育問題について

(1)全国学力テストの結果について
1、学力テストの結果について
山本議員 道内の小・中学生の成績は、全ての科目の平均点で全国平均を下回り、全教科平均点の都道府県順位は小学校46位、中学校44位となっている。この結果についてどのように認識しているのか。

吉田教育長 結果については重く受け止めている。多面的に分析を行い、学校教育施策の改善充実に生かしていくことが大切だと考えている。

2、分析結果の公表について
山本議員 道教委は北海道全体の成績のみを公表するとしてきた。今後の学力向上対策を考えるためには、少なくても教育局単位での公表を行うべきだ。

吉田教育長 管内別の分析を行うとともに、改善方策などを明らかにしていくことが必要と認識している。北海道検証改善委員会で分析作業を行っているが、序列化や過度な競争につながらないようにすることなどに十分留意しながら、分析結果の公表をしたい。

3、教員の指導力向上について
山本議員 道教委では1月には「学校改善支援プラン」をまとめるとしている。プランには教員の指導力向上という視点を取り入れるべきだと考える。

吉田教育長 教員の指導力の向上にかかわる視点を取り入れることは大切。検証改善委員会にはこうした視点も盛り込んでもらい、学校、教育委員会、家庭、地域が一体となって新たな取り組みが展開されるように支援する。

ゆとり教育をどう総括しているのか

(2)新しい教育の動きについて
1、現行学習指導要領等の評価について
山本議員 中央教育審議会教育課程部会は「ゆとり教育」を転換する「審議のまとめ」を決定した。これをどう受け止めているか。

吉田教育長 学校の現状をみると、現行学習指導要領の理念が必ずしも生かしきれていないのではと受け止めている。「審議のまとめ」は、これまでの学校現場などの課題を踏まえ、改善のポイントを示すなど、具体的な手立てを確立し、「生きる力」の理念の実現を図ろうとしていると受け止めている。

人事委決定の受け止め方は

(3)人事委員会の決定について
山本議員 道教委は、中学校教員に対する道人事委員会裁決に再審請求を行っていたが、道人事委はこれを却下する決定をした。この決定をどのように受け止めているのか。

吉田教育長 却下されたことは誠に遺憾だ。今後とも国旗・国歌の指導が学習指導要領に基づき適切に実施されるよう、市町村教育委員会や校長会に対し指導の徹底に努め、今後、同様の事案が発生した場合には厳正、適切に対処する。