三、教育問題について

一、教育行政執行方針について

 本間議員 教育長が子どもたちに期待する「高い志」とは、どのようなものか。また、それを育むための教育は、どうあるべきと考えているのか。
 相馬教育長 自分の良さや可能性を発揮しながら自己を高めるとともに、地域や社会に貢献していこうという意識を共有することが重要であり、道教委としては学校、家庭、地域と連携しながら、子どもたちが志を高く持って、たくましく成長できるよう全力で取り組んでいく。

、高校教育に関する指針について

1、理想の高校生像について
 本間議員 本道の高校教育において、どのような人材を育成しようとしているのか。道教委が描く理想の高校生像について伺いたい。 
 相馬教育長 時代の変化に対応して、これからの本道の地域や産業を担い、国際社会に貢献できるチャレンジ精神旺盛で創造性に富んだ人材育成を図ることが、極めて重要だと考えている。指針においては、「自分の力で自らの人生を切り開き、個性や能力を生かし心豊かでたくましく生きる人」「国際化・高度情報化など社会の変化に柔軟に対応できる人」「郷土を愛し、本道活性化のための夢や意欲を持ち、本道の明日の地域を支え産業を担う人」の三つの視点に基づき、人材育成に取り組むこととしている。

2、高校再編の考え方について
 本間議員 再編整備の基本的な考え方を伺いたい。
 相馬教育長 1学年4〜8学級を基本にして、平成20年度以降における高校配置について素案を示した。地域の意見を聞きながら、具体的な考え方を取りまとめたい。

3、今後の進め方について
 本間議員 地元の市町村や父母の理解が得られるよう、今後のスケジュールをどう組んでいるか。
 相馬教育長 議会での論議、パブリックコメントの実施、地方の意見の聴取などにより検討を進め、本年中に策定したい。

、小中学校の適正配置について

 本間議員 過疎化や少子化、市町村合併の進展により、小中学校の再編統合も大きな課題になっているが、秋田県教委のように、道教委はガイドラインを策定する考えはないか。
 相馬教育長 18年度中の策定をめどに検討する。

、札教研等問題について


1、道教委の対応について
 本間議員 給与の支出負担行為の権限、また、市町村教委に対する指導権限を有する道教委として、どう対処するか見解を伺いたい。
 相馬教育長 札幌市教委は、札教研の研究活動と団体の運営に関する業務について見直しを行い、研究活動については新年度から市教委からの指示に基づく各学校の業務とし、団体の運営に関する業務については勤務時間中に行わない方向で検討していると聞いている。
相馬教育長 道教委としては札教研に従事している教員の服務や国庫負担金扱いなどについては、現在、文部科学省と協議中で、早期に結論を得たい。

2、類似ケースについて
 本間議員 こうしたケースは、札幌市教委ばかりでなく他の市町村でも行われているとの指摘もあり、道教委として実態調査を行うとのことだったが、調査結果と対応方針を伺いたい。
 相馬教育長 23の教育研究団体のうち、15団体において回数や時間数に相違があるものの、勤務時間中に出張や外勤などにより、団体業務に従事しており、8団体において勤務時間外に団体業務に従事していた。これらの服務の取り扱いについても早急に結論を出し対応する。

3、各種通知文の改正について
 本間議員 教育公務員の専職免研修や時間外勤務回復措置の取り扱いがルーズなことも指摘されているが、これらの原因として「道立学校職員服務規程」や「教職員の服務ハンドブック」をはじめ、市町村教委に対する道教委の各種通知文の不備も挙げられている。直ちに点検し改正すべきだ。
 相馬教育長 教員の服務に関し、道立学校長や市町村教委に道民の誤解を招かないように指導を重ね、公害研修の手続きの取り扱いの実態把握に努めてきたが、近くその結果を取りまとめ、服務規定やハンドブックの取り扱いについて検討する。

、学校職員の評価制度について

 本間議員 道教委は18年度から学校職員の評価制度を導入するが、勤務評定の計画はいつから施行するのか。また、これにより市町村教委は勤務評定の実施を義務付けされることになるのかどうか。
 相馬教育長 本年4月から導入する。市町村教委については、道教委の定める教職員の評定を実施することになる。