子どもの状況をどう見るか

3、教育問題について

(1)知事の認識等について

船橋議員 知事は本道の子どもたちの状況をどう見ているのか。本道の教育はどうあるべきと考えるのか。

高橋知事 本年度の学力調査や体力調査の結果は全国的に見て低い状況にあり、健康面での課題もあるので、2人の子どもを育てた母親として大変心配している。本道の将来を託す子どもたちのために、道教委と連携しながら、総合的な施策の展開に努めたい。

個別の課題対応では成果がない

(2)教育行政執行方針について

船橋議員 子どもたちの状況を改善するためには、個別の課題ごとに対応しても成果は得られない。山積する課題解決に向けてどう取り組むのか。

吉田教育長 「確かな学力の向上」「『豊かな心』と『健やかな体』の育成」「信頼される学校づくり」「家庭と地域の教育力の向上」の四つの目標を掲げている。本道の明日を担う子どもたちが、夢や希望の実現に向けたくましく成長していくことができるように、全力で取り組む。

共通理解を図り実効ある対策を

(3)学力向上対策について

船橋議員 全国学力テストの結果を受けて、道教委は改善プランを示して学力向上を図るとしている。道教委、教師、保護者の共通理解を図らない限り、実効性のある対策にはならない。

吉田教育長 具体的な改善策に取り組んだ学校があまり多く見られなかった。このため道教委は「北海道確かな学び推進会議」を設置して実態把握や対応策を検討し、昨年11月に6つの提言を取りまとめ、市町村教委や各学校に対する指導助言に努めた。現在、各学校は「学校改善プラン」の見直しを図り、新たな取り組みを進めている状況。サポートチームの学校への派遣、指導力向上を図る研修会の実施、保護者向けの講座メニューの開発などを通して、学びの環境づくりを進める。