北方領土返還へ、決意も新た
「自民党83会」が現地で研修会を開催
ヘリで上空からも視察


83会会長土屋正忠代議士

挨拶する武部幹事長
 昨年9月の衆議院総選挙で初当選した自民党新人議員で組織している「自民党83(はちさん)会」(土屋正忠会長)の一行が、七月一、二の両日、根室市内で北方領土研修会を開きました。
82人のメンバーのうち、土屋会長のほか、清里町出身で武部勤幹事長の秘書から愛知ブロック比例代表で当選した篠田陽介さん、小泉純一郎首相の秘書官だった小野次郎さんら12人が参加しました。
 1日午後、道立北方四島交流センター「ニホロ」で結団式と研修会を行い、結団式で土屋会長は、「今年は二島の返還を明記した1956年の日ソ共同宣言から50周年の記念すべき年であり、この研修会を機会に返還運動に一層力を入れたい」と挨拶しました。また、多忙の中、駆けつけた武部幹事長は、「四島の帰属が解決できないと、日ロ平和条約も締結できない。日ソ共同宣言と東京宣言(橋本・エリツィン会談)の2つの大きな柱の下に、一日も早い平和条約の締結に向けて、帰属問題の解決へ努力している。そのためにも日ロ関の価値観、問題意識の共有と両国の友好関係の発展が不可欠」と日ロ交渉の現状や問題点などを説明しました。

元島氏との意見交換

 研修会では、藤原弘根室市長や袴田茂樹青山学院大学教授、鈴木寛和千島歯舞諸島居住者連盟副理事長の3人が、北方領土問題の歴史や返還運動の取り組み、元島民の暮らしと苦悩などについて講義、その後、同市内のホテルで元島民との懇談会に出席、さまざまな要望を聞くとともに、率直な意見交換を行いました。
 2日は北方領土を眼前に望む納沙布岬を訪れ、「近くて遠い」父祖伝来の固有の領土を実感したほか、自衛隊のヘリコプターで上空から北方領土を視察、領土返還実現への決意を新たにしました。

 

藤原市長から説明を受ける    
 
  納沙布岬から望む水晶島  



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