2020年札幌夏季五輪の実現を目指して
「招致議連」が旗揚げ

自民・公明の国会議員、道議、札幌市議が一体で誘致活動


 2020年夏季オリンピックを札幌に招致し、史上初めての夏冬五輪開催を実現しようと「オリンピック夏季大会札幌招致推進北海道議員連盟」(招致議連)が、八月二十四日、旗揚げしました。札幌グランドホテルで開かれた設立総会には、元オリンピック選手として活躍した橋本聖子参議院議員ら国会議員のほか、大会の招致に賛同している自民党と公明党の道議会・札幌市議会議員、それに自治体関係者など50名が参加しました。
 まずオリンピック招致準備会会長を務める伊達忠一参議院議員が、挨拶。「新幹線延伸の前倒しにもつながる」と、招致への熱い思いを語りました。
 続いて議長に公明党北海道本部政策局長の涌井国夫札幌市会議員を選んで、議事に移り、招致議連の事務局を自民党道連内に設置することを決めたほか、外相の町村信孝会長以下の役員を選任。事業については、政府や道、開催地である札幌市、各種団体などに積極的に招致を働ききかけることが盛られました。
  この日は、日本オリンピック委員会(IOC)事務局から村里敏彰理事と大山哲夫渉外部長を招いており、招致に関する説明会も総会に引き続いて行われました。
 立候補に名乗りを上げる都市は、開催9年前までに国際オリンピック委員会(IOC)に申請。開催地が決定するのは7年前となります。また1度の立候補で決定した例は過去になく、そうしたことから2020年を狙うのであれば2016年開催から手を上げておくというスケジュールがよいことなどが説明されました。つまりこれらのことから言えば、申請は07年ということになり、国内的には今年が着手の時期となっています。
 手順などの説明を受けた後は、質問の機会が設けられ、「選ばれる決め手はなにか」の問いには、「理念が大事だと思う」との答えが返ってきました。
 招致議連は今後、道内選出の与党国会議員や道議・市議約100名のメンバーが一体となって課題をこなし、オール北海道による盛り上げを図って、慎重姿勢をとっている札幌市も腰を上げざるを得ない状況にしていく考えです。
 「札幌の国際化は72年の冬季オリンピックを契機に本格化的した。招致成功は、国際都市としてのさらなる飛躍をする絶好のチャンス」「新幹線の札幌延伸に弾みが付き、経済効果も大きい」「スポーツ振興はもちろんだが、子供に夢を与えられる」と、出席者は、それぞれ招致成功の意義を確認し合っていました。
 ちなみに小泉首相は2月に来道した際に「ぜひやろう」と発言、その後も運動の進捗を武部幹事長に尋ねるなど、高い関心を示し、極めて前向きです。





TOP PAGE